外国人技能実習生の講習・研修について

外国人技能実習生制度の入国後講習では日本のルール、風習、文化、マナーや関係法令を約1ヶ月かけて学びます。また、IBS事業協同組合では清掃作業などの地域活動や文化体験、防災学習を通して日本の文化や風習、生活について学びます。実習生は企業様での技能実習前に日本での生活をスムーズに開始できるよう様々な努力を行っております。

入国

日本に到着後、すぐに職員と共にIBS事業協同組合に向かいます。寮の使い方や近くのスーパーの場所、また買い物時の支払い方法なども学びます。

関西空港での様子です。母国と日本との気候の違いに驚く実習生が多いです。

買い物の様子です。節約を心がけるよう、指導しています。

入国後講習の開始

講習は入国の翌日から開始します。挨拶や返事、自己紹介の練習などから始まります。また毎日身だしなみチェック、ゴミ分別の確認に加え、寮での生活をチェックすることで、日本の生活習慣に適応できるよう講師が指導しております。

毎日の授業

朝9時から勉強が始まります。まずは技能検定のテスト勉強を行います。
基本的に午前は病院や交通、ゴミや災害といった、日本の生活に関する勉強をします。午後からは日本語の文法や会話、作文、語彙などを中心に語学勉強を行います。
また入国後講習の最終日には、日本の生活ルールやマナーについてきちんと理解し、守ることができるかを再確認しており、企業様で就労が開始された後のトラブルを少しでも削減できるように努めております。

教室清掃

17時に授業が終わったあと、毎日教室を掃除します。掃除のやり方は先輩が教えます。他国の実習生同士も協力して行います。

健康診断

IBSでの講習期間に、雇用時に必要な健康診断に行きます。IBSの職員が引率します。

寮の清掃

日本の生活に適応できるよう、毎日実習生が寮の掃除をし、講師がチェック・フィードバックをおこなっております。生活の違いは大いにありますが、日本の生活マナーやルールについて、ただ教えるだけでなく、なぜ間違っているのかを自ら説明できるように指導することを心がけております。
また月に1回ほど、男女それぞれの寮の大掃除を実施しております。

防災センター講習

阿倍野防災センターに行き、災害時の行動や消火器の使用方法、南海トラフの被害想定の学習、さらに揺れの体験などを行います。日本では災害が多く、また職場が海の近くという実習生も多くいるため、地震発生時にすぐ行動がとれるよう学びます。またセンターに行く事前学習として、講師が災害時に覚えておくべき日本語などを教えます。

法的講習

当組合の顧問である社会保険労務士、行政書士から、入管法、労働法を学びます。同時に各言語に対応した職員が通訳しながら説明をきくので、複雑な内容でもきちんと理解することができます。

文化体験

月に1回、全実習生が日本の文化を体験します。教室でたこ焼き作りや、4月には長居公園で花見、また七夕やハロウィンパーティー、クリスマスパーティーを実施します。買出しなどの準備から掃除まで、実習生同士協力して行います。

地域のゴミ拾い

IBSでの講習期間中、地域で行われている町のゴミ拾いボランティアにも参加します。
地域に貢献するということだけでなく、地域の日本人とコミュニケーションをとることも目的としており、日本人と話すことに対する抵抗を減らせるような機会を設けております。